あるSEのつぶやき・改

ITやシステム開発などの技術に関する話題を、取り上げたりしています。

Evernoteが古くて新しい。情報蓄積と分析では非常に優秀だった。

はじめに

ここ数年、ニュース記事などを PDF ファイルにして保存していたのですが、保存するのも大変だし、情報活用もうまくできなくて困っていました。

PDF ファイルにするとき、ニュース記事のタイトルがファイル名になるのですが、これがとても長い。。

PDF ファイルは OneDrive に保存しているのですが、OneDrive は | などの文字が禁止文字とされていて変換するのも面倒でした。

しかも、フォルダで分類して保存していたので、分類が階層構造となってしまい頭を悩ますことにもなりました。

OneDrive は PDF を OCR で読み込みをしてくれているのか(未確認)、検索するとヒットするのですが活用しにくいのですよね。。

簡単にニュース記事を保存できて、階層構造ではなくタグを付けて集計や検索をしたいと、常々思っていました。

また、サイトによっては、うまく PDF ファイルに保存できなかったりもしました。

それで、自分で仕組みを作ろうとも考えたのですが、作るのも何ヶ月もかかりそうだし、維持費が月に4,000 - 5,000円くらいかかりそうでどうもなぁとも思いました。

結構悩んでいたのですが、そういえば、昔、ライフログを保存するとか言ってた Web サービスなかったかな?と思い出し、それが Evernote だとわかりました。

ただ、評判が悪くなってユーザーが離れたような?と思って、Bing の AI に聞いてみたところ、ふむふむという内容です(これとは別に調べてます)。

話がずれますが、Bing の AI 便利ですね。チャット回答の元になった情報のリンクがあるのもいいです。

ChatGPT とは違って、新しい情報にも対応していますし。

Evernote は用途に合っているか

Evernote のページで、機能を確認します。

フリープランで、やりたいことはできるようですね。

ただ、以下の制限はいけてないですね。パソコン、スマートフォン、タブレットの3台で使う予定なので、制限に引っかかります。

Personal プラン(900円/月)だと、上記の制限はなくなるので問題なさそうです。

実際は、移行データが多すぎて、Professional プラン(1,100円/月)になりましたが。

Evernote への移行方法

ここ数年のニュース記事の PDF ファイルなので、とにかくファイル数が多いです。

Evernote には、標準のインポート機能があるので、最初はそれでポチポチファイルを選びながらインポートしていたのですが、数日経っても全然インポートが終わらないので「やってられん!」となりました。

調べてみたところ、「フォルダをインポート」する機能というものがあり、特定のフォルダにファイルを置くと、自動で Evernoe にインポートしてくれるようです。

すばらしい!と思ってた時期が私にもありました。

挙動を見ていると、新しいファイルはインポートするけど、古いファイルはインポートしたりしなかったりするようです。

それで、「ドラッグ&ドロップで、PDF ファイルをインポートできないかなー」と思って試してみたら、できてしまいました。

そんな情報、どこにもないのに。。

できるなら OK でしょと思い、まとめて PDF ファイルをドラッグ&ドロップすると、途中で失敗します。どうも、10 MB 以上のサイズのファイルで失敗するケースが多いようです。

そうでない場合も、失敗するケースもあるので、少しずつドラッグ&ドロップしてインポートを完了させました。

すべてインポートしてみたところ、4,000 ファイル以上ありました。

ポチポチインポートしていたら、数ヶ月かかっていたかもしれません。

注意点としては、Evernote のアプリが途中で異常終了したり、インポートはしたけど同期の途中で Evernote のアプリを終了したらやり直しということです。

あとはインポートした PDF ファイル、ノートにタグを付けていくだけですが、これが途方もなく道のりが長いのでまだ途中だったりします。

Evernote は使えるか

めちゃくちゃ使えます。

まさに、必要なものでした。

パソコン、タブレット、スマートフォンでもちゃんと使えるし、ブラウザ拡張の「Web クリッパー」がすばらしいです。

Web サイトのページを保存しようとすると、デザインが崩れやすいのですが、崩れる頻度がとても少ないです。

一部、文字化けすることもありますが、なぜか記事には関係ない場所なので問題ありません。

サイトで Web クリッパーをクリックすると、以下のようなポップアップが表示されます。

Web クリッパーは、てっきり PDF で保存するかと思っていたのですが、ほぼ HTML で画像込みで保存してくれるようです。

ですので、リンクも生きています。

スマートフォン、自分の場合は iPhone ですが、ブラウザからページを Evernote のアプリに共有することで Evernote に保存することができます。

そして、保存したデータの活用ですが、こちらもすばらしいです。

まだタグを付けきれていないので数が少ないですが、タグ一覧ではタグの数を確認できます。

ここでは、 Microsoft のタグをクリック後、フィルタで マクロ無効 を追加してみます。

すると、タグでの絞り込みが効いて、件数も表示されます。

これですよ、これ!

自分が、欲しかった機能です。

いやぁ、自分で作らなくてよかったです。

Evernote に問題はないの?

Evernote にまったく問題がないかと言えば、そういう訳でもありません。

操作に対するレスポンスが悪いです。

これで離れたユーザーも、結構いそうです。

自分は、基本的に情報の蓄積と、たまに分析なので問題はないですが、メモ帳のように使うのは厳しいでしょうね。

あと、2022年11月にイタリア企業に買収されています。

これがどういう影響があるのか現在のところ分かりませんが、Evernote にはエクスポート機能があるので、最悪エクスポートすればデータは守れます。

Evernote 代替サービスは使わないの?

いくつか Evernote の代替サービスなるものも試しましたが、まったく機能が足りてませんでした。

一時期、Evernote からユーザーが離れたようですが、本当に代替サービスで同じことができているかは疑問に感じます。

おわりに

そんなこんなで、Evernote を使い始めました。

まだ、タグ付け作業が残っていますが、これからのニュースは Evernote で管理していくので、時間が解決してくれるでしょう。

これからが楽しみです。