最近、本屋で目にすることが多いこちらの書籍を読んでみました。
この書籍は、以下の文章から始まります。
「この文章、間違ってます。直してください」
筆者の作品が中学生向けの教科書に掲載され、その後、とある中学生のクラスで辞書を引いても分からない文章で間違っているとクラスで決議した手紙が届いたそうです。1回目は中学生に反論するのも大人気ないと無視したものの再度手紙が届いたため、君たちが文章を読めていないことを指摘する手紙を出すことでやりとりは完結したとのこと。
筆者はこのやりとりを経て「文章の読むということの本質」を考えるようになったようです。
本書では、既知のものを読む読み方を「アルファ読み」、未知のことを読む読み方を「ベータ読み」と表現しています。
これは今まで自分にはなかった考え方で、とても参考になりました。専門書籍はわからないことを読むのが当たり前で、小説などはわかる内容を想像して読むのが当たり前だと思っていて、そこに疑問も持っていませんでした。
そして、昔の翻訳はひどい悪文だったけれども、あまりにも分からなかったことで逆にベータ読みの教材としてすぐれていたのではないかという指摘もおもしろかったです。また、古典や外国語の効用にも触れられています。
最近は、文章を読めている日本人は3割程度という話をちらほら見かけますが、文章を読むというのは簡単なようで難しいものですね。
同様の内容で以下の書籍もありました。
言葉として読めていることはわかっていることにはならないと、改めて認識して読書を続けていきたいと思います。

