はじめに
パスワードマネージャーで有名な 1Password が使い捨てメールに対応したとのことです。
記事によると、1Passowrd が Fastmail というサービスと連携することで「Masked Email」という使い捨てメール機能を提供しているとのこと。
Fastmail は有料サービスですが、30日間の無料体験ができるので早速試してみました。
- はじめに
- 1PasswordとFastmailを連携させる
- Masked Emailを使う
- 使い捨てメールアドレスで受信したメールを確認する
- スマートフォンでは使えるの?
- そもそもこの機能ってどうなのよ
- Fastmailのメールをブロックできるのか
- おわりに
1PasswordとFastmailを連携させる
「Masked Email」 の機能を使うには、Fastmail のアカウントを作成して 1Password と連携させる必要があります。
1Password にログインして、メニューの「統合」をクリックします。
「マスクされたメールアドレス」で「Fastmail」 をクリックします。
「接続」をクリックします。
Fastmail のページに遷移するので、「Sign up」をクリックします。
必要な情報を入力して「Start 30-day free trial」をクリックします。使い捨てメールで使用するドメインは選択可能です。
なお、クレジットカードの登録は不要です。
「Masked Email」を読むためのサービスを選択します。
ここでは「Fastmail」を選択しますが、「Another email account」を選択すれば自分のメールアカウントにコピーを送信してくれるようです。
「Done」をクリックします。
「Connect to 1Password」をクリックします。
1Password に戻ってくるのでログインし直し、「マスクされたメールアドレス」で「Fastmail」 をクリックします。
「接続」をクリックします。
1Password から Fastmail へのアクセス許可を求められるので、「Allow」をクリックします。
1Password へとリダイレクトされるので、再度ログインします。
メニューの「統合」をクリックし、以下の内容が表示されていれば設定完了です。
Masked Emailを使う
実際に「Masked Email」を使ってみます。
登録まではしませんが、note の新規登録画面に入ると、メールアドレス欄で「Create Masked Email...」が表示されるのでクリックします。
「Fill Email」をクリックすると、メールアドレス欄に生成された使い捨てメールアドレスがセットされます。
生成されたメールアドレスは、Fastmail の管理画面で以下のように確認できます。メールアドレスが漏洩したら、どのサービスから漏洩したか分かるのはよいですね。
試しに、1つのサービス(ドメイン)に複数のメールアドレスを作成できるか試してみましたが、問題なく作成できました。
使い捨てメールアドレスで受信したメールを確認する
使い捨てメールアドレスで受信したメールは、Fastmail のメールボックスで確認できます。
または、Fastmail で転送設定を行うことで転送先のメールアドレスで確認できます。
Fastmail の「Masked Email」の「Forwarding」設定で、「Choose forwarding address」をクリックします。
転送先メールアドレスを入力して「Send」をクリックします。
入力したメールアドレスに確認コードが送信されるので、入力して「Verify」をクリックします。
「Done」をクリックします。
これで転送先メールアドレスで、使い捨てメールアドレスで受信したメールを確認できます。
但し、注意点があり、送信元メールアドレスと転送先メールアドレスが同じだった場合は、メールが転送されないようです。
スマートフォンでは使えるの?
実際に試してみましたが、2021/09/30時点では iPhone と Android の 1Password アプリは「Masked Email」に対応していないようです。
そもそもこの機能ってどうなのよ
iCloud+ ベータ版のメールを非公開機能も出てきており、最近はメールアドレスを非公開にする機運があるようです。
確かに、メールアドレスが漏洩するとスパムメールが大量に届いたり標的型メールが送られてくることもあるので、メインのメールアドレスを使わずに使い捨てメールアドレスを使うというのは理にかなっています。メインのメールアドレスで受信できますし、不要になったメールアドレスは無効にすることができるのもうれしいですね。
しかし、サービス提供側からすると、使い捨てメールアドレスを使われると1人のユーザーが複数アカウントを作成できることになってしまいます。
サービスの内容によっては、問題になることもあるでしょう。
Twitter のようなサービスで考えると、使い捨てメールアドレスを大量に使用することでフォロワーを量産することができたりしますよね。
Fastmailのメールをブロックできるのか
Fastmail が使用しているドメインは以下のページで公開されているので、ブロック可能ではあります。
但し、Fastmail はトラッキングや広告がなかったりするので、Gmail の移行先として有力な選択肢のようですね。
そうしたユーザーをブロックするのは難しいかもしれません。
また、Fastmail はカスタムドメインを使用できるので完全にブロックするのは難しいでしょう。
サービス提供側にとっては、本当に頭の痛い問題ですね。
おわりに
1Password が提供を開始した「Masked Email」という機能を実際に試してみました。
有料ではありますが、ユーザーとしてはなかなかうれしい内容でした。
使い方も簡単ですし。
すでに書きましたが、サービス提供側は大変ですね。