React 入門書の決定版として技術者の間で話題の同人誌『りあクト!第2版』を読み終わったので、感想などを書いてみたいと思います。実は2周しているのですが、難しいところの理解が及んでないので書くのに躊躇したのですが、それはそれで感想だと思い書くことにしました。
なお、『りあクト!第2版』はBOOTHより1500円でダウンロード版を購入可能です。(192ページ)
第1版の時の感想は下記の記事に書いたので参考になれば。
さて、技術書典6 の2019/4/14から2ヶ月近くたとうというのに、未だに積読が残っています。
そうこうしているうちに、技術書典7 が2019/9/22(日)に開催されるとのニュースが入ってきました。あせる。💦
それで、第2版の感想ですが、今までのJavaScriptがどう変わったのか、そしてTypeScriptの位置づけ、Reactの基本から応用までと盛りだくさんの内容になっており、読んでよかったと思います。この名著を書いてくださった大岡由佳さん(@oukayuka)に感謝ですね。
第1版と第2版の大きな違いは、表紙のイラストになります。いや、違うだろう!という向きもあるかもしれませんが、筆者の大岡さんもかなり力を入れたようですので言及は必要かと。登場人物の柴崎雪菜さんがイメージどおりのイラストで登場しています。スマートフォンを持っているのも何かの理由があるのかもしれませんね。
それ以外に第1版との大きな違いは、Hooks と Redux-Saga の追加でしょうか。それ以外にも様々な React 動向が反映されているので、第1版を読んだ方でも、第2版を読む価値はあると思います。
React は今までの Web 開発と比べると、大きなパラダイムシフトが起きているので自力で学習するのはかなり困難だと本書を読むと分かります。
まず、JavaScript 自体が大きく変わっており、皆に馴染みのある es5 以前とそれ以降では全く別物になっています。そして、開発言語の主流も JavaScript から TypeScript に移行しつつあります。さらに Reactでは関数型プログラミングを採用することで複雑な問題に対応しようとしています。この事実だけを押さえるにも、普通だとかなり困難でしょう。
そして、React の基本思想の以下の3点を理解するのも難しいでしょう。
- 仮想DOM (Virtual DOM)
- コンポーネント指向
- 単方向データフロー
本書ではこれらの概念から実装まで具体的に分かりやすく解説してくれます。
そして新しく登場した Hooks についても分かりやすく解説しています。状態管理の仕組みである Redux や、Redux の非同期処理で Redux-Saga なども詳細な解説があります。ただ、Redux, Redux-Saga については私の理解がまだ及んでいないのですが。。。
本書は、2人の登場人物が会話をする中で React の解説がされるというユニークな作りになっているのですが、総じて分かりやすいと感じました。難しい概念も多く理解しきれない部分はあるものの、それは React そのものの難しさだと考えています。実際に作ることでしか、理解は深まらないでしょう。
第1版のときは Windows ノートパソコンを使用して学習したのですが、第2版は Macbook Proを購入したので Mac で学習しました。やはりというか、Mac の方が Web 系は学習しやすいと思いました。
自力で React のアプリケーションを構築するのはまだ難しいですが、本書で入り口には立てたと思うのでいろいろ取り組んでみたいと思います。