Windows 10 の May 2019 Update (1903) で、メモ帳のデフォルトの保存形式が UTF-8 BOMなしになりました。
これはうれしいアップデートですね。
BOM というのは、Byte Order Mark の略で、UTF-8 の BOM なら<0xEF 0xBB 0xBF>の3バイトがファイルの先頭に付きます。主にプログラムで文字コードの判定を行うために使用されます。
ただ、UTF-8 では BOM なしが一般的なので、BOM ありで保存されるとなにかと微妙なのですが、今回の Windows 10 の May 2019 Update (1903) では BOM なしをデフォルトにしてくれたのでありがたいですね。
では、実際に使ってみましょう。
メモ帳を起動して「こんにちは」と入力します。
画面右下を確認すると、UTF-8 とちゃんと表示されていますね。
この状態で保存しようとすると、以下のダイアログが表示されます。文字コードが UTF-8 がデフォルトになっていることが分かります。BOMの指定はできないようですね。
このままだと UTF-8 で保存されたものの BOM がどうなっているのか分かりません。ですので、バイナリエディタで開いて確認してみます。
先頭に BOM が入っていないことが分かりますね。これで、メモ帳のデフォルト保存形式は UTF-8 BOM なしということが分かりました。
Windows 10 の May 2019 Update (1903) でメモ帳が UTF-8 に対応することは聞いていましたが、BOM が入ると、hostsファイルの設定でなにかと問題が起きるのではないかと思っていましたが、日本語を使わない限りにおいては問題は起きなさそうなので安心しました。
これだけでも、Windows 10 May 2019 Update (1903) にアップデートする価値があるのではないでしょうか。
一方で、システム管理者の方々においては、文字化けしたとユーザーの問い合わせが増えることが予想されるので、アップデートするなら一気にした方がよさそうですね。