はじめに
みなさんは、Tiny Core Linux という Linux ディストリビューションをご存知でしょうか?
軽量の Linux にはいくつかあると思うのですが、Tiny Core Linux はその中でも群を抜いて軽量です。
なんと、ISOイメージサイズが最小で「11MB」という驚異的に軽量なLinuxになります。
しかも以下の画像のように、ちゃんと X-Windowで使えるというのだからさらに驚きです。
それでいて独自のパッケージ管理システムも持っているのですばらしいですね!
この驚異的な Tiny Core Linux を VirtualBox にインストールする方法をご紹介します。
Tiny Core Linux のダウンロード
VirtualBox のダウンロードとインストールは簡単なのでできていることを前提としてご説明します。
まずは、Tiny Core Linux のダウンロードページを表示します。そして「TinyCore」と書かれているバージョンのISOイメージをダウンロードします。
現時点(2018/08/04)では16MBですね。十分小さいです。
VirtualBox 仮想マシンの作成
VirtualBox で以下の設定で仮想マシンを作成します。
- 名前:TinyCore
- タイプ:Linux
- バージョン:Linux 2.6/3.x/4.x (64-bit)
- メモリーサイズ:256MB
- 仮想ハードディスク:VDI、可変サイズ、512MB
Tiny Core Linux の起動
先ほど作成した仮想マシンをダブルクリックすると、「起動ハードディスク」を聞いてきますので、ダウンロードしたISOイメージファイルを選択して起動します。
すぐに起動してデスクトップ画面が表示されます。
ここで「マウス統合」が有効になっていると非常に使いづらいので、メニューの 入力>マウス統合 からマウス統合を無効にします。
Tiny Core Linux を VirtualBox にインストール
デフォルトでは、Tiny Core Linux は起動しても VirtualBox にインストールされていません(オンメモリ)。そのため、VirtualBox にインストールする必要があります。
画面中央下にあるランチャーから「Apps」を起動します。ミラーサイトで最速のサイトを選ぶか聞かれますのでOKにして先に進めます。
Appsのメニューから、以下のように Apps>Cloud(Remote)>Browse を選択します。
画面左側にパッケージ一覧が表示されるので、その中から「tc-install-GUI.tcz」を選択します。そして、画面左下の「OnBoot」の右側の「Go」ボタンをクリックしてインストールします。少々時間がかかります。
インストールが終了すると、ランチャーに「tc-install」アイコンが追加されるのでクリックして起動します。
・STEP1
- core.gz はデフォルトのパスのまま
- Frugal にチェック(デフォルト)
- Whole Disk にチェック
- sda を選択して次のステップへ
・STEP2
- フォーマットのオプションで ext4 を選択(デフォルト)
- 次のステップへ
・STEP3
- なにもしないで次のステップへ
・STEP4
- 拡張のインストールはデフォルトのままで
- 次のステップへ
・STEP5
- Proceed をクリックして実行 -「Installation has completed」が表示されたらダイアログを閉じて、ISOディスクを取り外しして再起動
再起動が終了したら、以下の画面が表示されインストールは終了です。
おわりに
なかなかにクセのある Tiny Core Linux ですが、この驚異的な軽量さにはかないません。
いろいろ苦戦したので、その経験を改めてご紹介できればと思います。